一昨日テルと別れた後、私はあの女のアパートに向かった。
私とパパを裏切ってまで手に入れた生活はどんなものかと思えば、超貧相な外観のアパートに私は鼻で笑ってやった。
1つ上るたびにギシギシうるさい階段がボロさを物語ってる。
2階に上り古いチャイムを鳴らす。
すぐに中から『はぁ~い。』と言う可愛らしい返事が返ってきた。
もしかして・・今のが私の・・・?
うっそ!!キモっ!!
固まる私。
私のイメージの中ではもっと・・夜の女?ってゆーか・・・キツイイメージしかなかったから・・・。
覚えてないから、単なる想像なんだけど・・・。
『ガチャリ』
ゆっくりドアが開く。
現れた女は・・・『魔女』とは程遠い・・・さっきの返事がぴったり合うような普通の主婦だった・・・。
なにこれ・・・?
嘘でしょ・・・?
なんなのこの女・・・。

