「・・・美優ちゃん。」
少し低くなったママさんの声にドキリとする。
「・・・何?」
さっきまでと表情が違う。
「説明してくれるわよね?どうしてこんなことになったのか。」
「・・・・。」
ママさんの真剣な目に恐怖を感じる。
決して声を荒げたりしない。
冷たい怒り。
「母親に会いに行ったのよね?」
「・・・・。」
ママさんから目をそらせない。
分かってる・・・。
ママさんには知る権利がある。
けど・・・
自分でもよく分からない感情をどう説明すればいいの?
誰か教えてよ・・・。
テル!!
やっぱり私はテルがいないとっ・・・。
溢れ出しそうな涙を拭って、私は自分でも確認するかのように1つ1つゆっくりと話し始める。

