「パパも・・パパの見る目が悪かったワケじゃないことも分かってた。」 「・・・・。」 「私ね・・ずっと・・『魔女』と『青年』がハッピーエンドになれなかったのは、あの時自分が生まれたからだって思ってた・・・。」 「・・・・。」 そこまで言うと、美優は力なく『ハハっ』と苦笑いした。 その強がる姿に、胸がズキっと痛む。 オレは抱きしめてやりたい衝動を、歯を食いしばって必死にこらえた。 今コイツはそんなことオレに求めてない・・・。