「いいから行くぞっ。」
オレは美優の右腕を掴んで、強引にイスから立たせようとする。
当然、美優はオレの勝手な行動に怒り出す。
「だからまだ食べてんだよっ!ってゆーか、食べ終わってたとしても?あんたと仲良く登校とかありえないしっ!!」
いつものコイツらしーっいトゲのある言葉。
よかった・・・。
ちゃんとやれてるじゃん・・オレたち。
親父さんもほっとしたような顔を見せて笑ってる。
そうだ・・・。
これが本来のオレたちのあるべき姿なんだ・・・。
ずっとみんなが待ち焦がれていた『家族』の姿・・・。
だから・・・。

