「いっ・・痛いんだけど!?何なのよっ全く・・。」
「オレは・・そばにいる・・。」
「は!?」
何言ってんの?!
「教えてやろうか?青年がかかった魔法。」
「・・・・・。」
不服そうな私にテルは不適な笑みを見せる。
「何?キモいんだけど。」
怖い・・・。
『ドサッ・・。』
そのままベッドに倒された私。
テルの真剣な顔が、天井と重なる。
「やっ・・何すんのよっ?!」
両手を押さえつけられた私は、足をバタつかせて暴れ出す。
「恋の魔法だよ。」
テルの言葉に動きをピタッと止める。
何・・夢物語みたいなこと言ってんの・・・?
「・・・・フザけないで。」
「クックック・・。おまえ・・まだ真剣に誰も好きになったことねぇだろ?」
「・・・・は!?」
私を押し倒したまま可笑しそうに笑うテル。
・・・・ムカツク。

