ワガママ彼女はオレの妹!?


胸が苦しくなって、包まれていた手をギュッと握り返す。


「・・・ん?どうした?」


不思議そうにテルが振り向いてきた。


私はその目をじっと見つめる。


「あのね・・・。私って・・・テルの何?」


「何って・・・。」


「だって私たち、戸籍上はまだ他人なんだよ?・・・ワガママな妹?性格悪いクラスメート?それとも別?」


「・・・美優は・・。」


「あぁーっっ!!神崎くん!!」


なっ・・・誰?!


テルの言葉がかき消されたじゃない!!