ギャ!!
さっきよりも殺気が増した美優の視線に反射的に逃げ出そうとするオレ。
やばっ・・・。
オレの考え、もしかしてバレバレ?
「今年のウチのプリンセスも、1年生ながら美優ちゃん確実って言われてるんだよぉ!?」
ちろるのキャピキャピした声が不穏な空気のど真ん中を駆け抜ける。
空気読まない天才だな・・こいつは・・・。
「あ、プリンセスはウチのミスコン・・・・」
「分かるから。」
水沢の補足を遮ったオレ。
これ以上変なこと言われて、美優の機嫌を損ねたくはねぇ。
「で?それがどうしたんだよ?」
それでも納得のいかないオレは、今度は美優に疑問をぶつける。
うっ・・・・。
美優の・・・『バカじゃないの!?』という視線をメチャクチャ感じる気が・・・
殺気の次はこれかよ・・・。
「・・・いいの?私が他の男とキスしても?」
・・・なんですと?
美優の言葉に一時停止。
「・・・は!?何でそうなるんだよっ!?」
我にかえったオレのマグマが大噴火する。

