「本当は・・日本に帰国したら、すぐにでも親父さんの会社に入って、お前と・・結婚しようと思ってた。けど・・・・。」
美優とオレを繋ぐ手に自然と力が入る。
「母さんからお前がこの学園に通ってるって電話で聞いて・・・。お前も、変わろうとしてるんじゃないかって思ったんだ。勝手な想像だけど・・・でも・・・。」
ジっと3人を見つめるオレ。
「間違いじゃなかった・・・。ククッ・・まさか水沢とまで仲良くなってるとはなぁ?」
自然と笑いが零れだすオレ。
そんなオレを見て、3人は目をパチクリさせながら顔を見合す。
「オレももう1度、この場所からお前と始めたい・・・。」
「テル・・・。」
美優の瞳がジっとオレを見つめる。
「これからは、ずっと一緒だから・・・。」
そう言ってオレは美優の瞳に返事をした・・・。

