ワガママ彼女はオレの妹!?


「・・・っく・・夢じゃ・・ないよね?」


涙で歪んだテルの姿を必死に見つめる私。


「・・クっ・・夢じゃねぇよ!」



感動して涙まで流している私とは対照的に、泣きじゃくる私を面白そうに見るテル。



なっ!?


ムッ・・ムカつくー!!



力一杯右腕で目をこすると、私はテルを睨み付けた。


途端にテルの表情も曇り出す。



今さらおそいっ!!



「・・何してた?」


地獄の底から響くような私の声。


「・・・え?」


テルの口元が引きつる。


「今まで連絡1つもよこせないほど何してたかって聞いてんだよっ!?」



テルの胸ぐらをガシッと掴みにかかる私。