「・・・っ、私も残る!」
涙を右腕でこすりながら叫ぶ美優。
「え?」
「私も今の女子校でがんばる!テル1人に頑張らせらんないよ!」
「でも・・・。」
オレの脳裏に不安がよぎる。
「どんな経緯であれ、私が自分の意志であの学校に行ったんだ。辛いからってその度に逃げてたら、キリないよ。私もあそこでがんばる。ちゃんと卒業してみせるから。」
「・・・・。」
「だから・・全部終わったら・・・2人であの家に帰ろう?」
「・・・2人で?」
予想外の美優の言葉に驚くオレ。
「当たり前じゃん。あの家はテルの家でもあるんだから。」
「・・・っ!」
美優の言葉に感情が大きく揺らめく。

