「なっ・・何しっ・・・。」


テルの口づけの余韻が残る額を必死に両手で隠す。


テルは動揺する私に不適な笑みを浮かべながら、イスから立ち上がる。


「シャンプーの仕返し・・。ざまぁみろ。」


耳元でささやかれたテルの低い声に胸が『トクン』と鼓動を刻む。


嬉しそうに教室を出て行くテル。


その後ろ姿にワナワナと怒りがこみ上げて来る。