「きっと・・オレが病室で眠ってる間に、おまえはたくさん辛い思いをしたんだろうな・・。」 「・・・・。」 「いや・・もっと・・前からか・・・?」 「・・・・。」 黙ってオレの話を聞き続ける美優。 「そんなおまえに、こんなこと言うオレは最低かもしれない。」 そこまで言うと、オレは大きく深呼吸をして、真っ直ぐ美優を見た。 「美優・・・。おまえはウチに戻れ。」 オレの言葉に美優は驚きもせず、少し俯いた。 「・・・テルは?」