世間話もそこそこにばぁちゃんは買い物に出かけた。
縁側に座り、ばぁちゃんが出してくれたお茶をすする。
「静かだね。」
オレの隣でしみじみと美優が呟く。
「あぁ。」
庭に顔を向けたままオレも答える。
「平和だね。」
「・・そうだな。」
「ずっと・・こうしてられたらいいのに・・・。」
美優の寂しそうな声に、オレはギュッと膝の上で自分の手を握りしめる。
「・・・・美優。」
「話・・あんでしょ?」
まるで分かっていたかのように先に切り出す美優。
少し眉を下げて苦笑いする美優に、オレの胸は熱くなる。
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