しばらくして、テルの唇がゆっくりと離される。
息切れしながら、涙目でテルを見上げる私。
テルの人差し指が私の目元の涙を抜い、思わず目を瞑る。
「愛してる・・。」
そっとささやかれたテルの甘い声。
不意をつかれた愛の言葉に、私はバっと目を開ける。
「待たせてごめんな?」
照れくさそうにハニカむテル。
私の顔が涙でさらにシワクチャになる。
ほんとだよ・・・。
本当はずっとその言葉を待ってた・・・。
テルと結ばれた・・あの夜から・・・。
テルの1番になりたかった・・・。
1番になれるなら、妹でも何でも良かったの・・・。

