「もう1人になんかさせない・・・。」
テルの強い言葉に、ドキっとする私。
「一緒に行こう・・・。2人でいられる場所に・・・。」
「・・・・っ。」
テルの言葉に胸がつまる。
嬉しい・・・。
嬉しいけど・・・。
私はテルの胸に手を置き、ゆっくりと突き放す。
「・・・美優?」
テルの不思議そうな顔が私を覗き込んでくる。
「・・・不幸になるよ?」
私の真剣な眼差しにテルの表情も強張る。
「オレの幸せはオレが決める。おまえの気持ちは嬉しかったけど?おまえの敷いたレールには乗らねぇよ。」
「・・・・。」
テル・・私がしたことに気づいてたんだ・・・。
だから来たんだ・・・。

