ワガママ彼女はオレの妹!?


「罪滅ぼしよ。みんなのしてることは、本当はあんたに向けられてるモノじゃないんだから、気持ち悪く感じて当然よ。あんたに愛想良くすることで、あの子への罪悪感をごまかしてるだけ。」


「何だよそれ?そんなの・・・。」


シレっと言い切る水沢に不満がつのる。


「別にいいんじゃない?それがあんたの妹の最後の頼みだったんだからさ。曲がりなりにも叶ってる。」


「・・・曲がりすぎだろ?」


文句ばかりのオレに水沢は呆れたかのような笑みを見せる。


「・・そう思うなら、あんたが助けに行きなさいよ?妹を。」


「は?」


突然何言い出すんだ?


「雑誌の記事が書き直されたことで学校側は救われたけど、代わりにあんたの家族は壊れだした。」


「・・・?別に壊れてはいねぇぞ?」


水沢の大きなため息が耳につく。


「だから今のあんたは嫌いなのよっ。記事の影響を1番受けたのはあんたたちの親よ。体裁悪くなって、とても再婚なんて出来る状況じゃなくなった。そんな家にあの子が平気な顔して住み続けられると思うの?」