そのままひざまづくオレに合わせて、水沢もしゃがみ込む。
「多分・・理事長にも同じようなこと言ったんだと思うよ?でも・・みんなも簡単に許したりとか出来なくてさ・・・。次の日、雑誌の記事であんたたちの事情知った時、罪悪感が生まれ始めたんだろうね?みんな本当はあの子が良い奴で、あの子が悪いワケじゃないことも分かってた。だって私たち・・幼稚舎からずっと一緒なんだよ?」
困ったような・・苦笑いを見せる水沢に胸が苦しくなる。
幼稚舎から大学までエスカレーター式の私立進学校。
ついこの間転入してきたオレには分からない絆があるのか・・・。
美優がオレをこの学校にとどまらせようとしたのもオレの今後を考えてのことだろう。
有名進学校卒業となれば、将来的に色々有利だ。
・・ったく・・・。
あんな騒動の後、居続けるのも結構辛いんだぞ?
それとも、みんななら分かってくれるって自信があったのか?

