ワガママ彼女はオレの妹!?


「あの時は・・『イジメ』という誤解を解くことが1番大事だってあの子は思ってた。・・・なぜだか分かる?」


水沢の・・全てを見透かしてるかのような・・真っすぐな目が胸に痛い。


「・・・なんだ?」


小さく問い返すオレ。


水沢の人差し指がゆっくり上がり、真っすぐオレを指す。


「あなたのためよ。全てはあなたのためにしたこと。」



時間が一瞬止まったかのようだった。


「・・・オレ?」


オレは疑うかのように水沢の指の先をもう一度確認した。