「あんたが目ぇ覚ますまで何日かかかったけど、あの子が目覚めるまでにも2日かかった。そのわずか2日の間に事態は最悪なことになってたのよ。」
「・・・最悪って?」
自然と小さくなるオレの声。
正直・・今・・メチャクチャ怖い・・・。
「飛び降りたのが学校の屋上だったから、ある雑誌に『イジメによる自殺未遂』って大きく報道されちゃってね。・・・ほら。少し前にそんな事件が起きて問題になったばっかだったでしょ?それとシンクロさせちゃったのよね・・・。まぁ、その雑誌が敢えて取り上げなくても、何も知らない人間が聞いたらそう思ったでしょうけど。時期が時期だけにね。」
「・・・・。」
青ざめるオレ。
やっぱり・・とんでもねぇことになってたんじゃねぇか・・・。

