おかしなあなた

風見がわたしを抱きしめる
そっとでもしっかりと

「愛ちゃんを挑発してみたんだ」
え…

「自分が悪者って顔してたから。ほんとは違うくせに。」

「風見に何がわかるのよ!!」
泣きじゃくるわたし

「わかんないよ」

「でも愛ちゃんは昔の俺と同じ顔してる。ほんとは自分は悪くないって思ってるのに悪者ってゆうレッテルを自力ではがせないんだ」

え…風見が…どういうこと…?
「愛ちゃんは悪者じゃない。彼氏さんも悪者じゃない、彼女さんも悪者じゃない。ただそういう運命だっただけ」

「だから無理して相手をうらまなくていい、大事な思い出も否定しなくていい、自分を悪者にしなくていい。好きなだけ溜まったものを出しちゃえ」

わたしはいつの間にか風見の腕の中でわんわん泣いていた。