スマッシュ!

ネットぎわの競り合い…。
美憂とシーサーどちらも譲らないが…。
気合いの迫力が違う。黒いオーラに黒い羽根が舞っているように見えた。




ぱしっ!




あぁ…。黒い天使…。が目の前に。





「ゲームセット!」





「ありがとうございました…。」





汗が滝のように流れていく。ティシャツが何枚あっても足りない。まるでスコールにあったかのように汗だく。





黒い天使が振り返る。





「ちょっと!」





はひぃ!




「はい!」




「サーブの後のクリアー反応遅い…。」





「すっすいません!」




「あとは…。まぁいいんじゃない…。フェイントとかは。」





珍しく誉めてますか?





スタスタ…。





「ありがとう。」




「悪いくせ出てるよ。」



うっ…。
黒い天使…はそんなに甘くなかった…。





瞬発力と打撃力共に女王様は見せてくれる。





美憂は優雅に的確に打ち込んでくる。





ともちゃんは粘りが凄い。





負けてられないなぁ…。




別試合。
じゅんちゃんにさっちゃんペア…。
そして、美憂にともちゃん…。
私らは一時休戦。





ダブルス…。それは相性がよいだけではない。




タイミングと敵のみならず。ペアの行動かつ特性を知らなければならない。




よいペアはリズム良く、ダブルスの動きがスムーズに結果なる。





ダブルスの動きがリズミカルに回転する。
パワーが圧倒的に強かったさっちゃんが重いスマッシュを打ち込む。




バシッ!
ボディに当たり返せない…。





粘りに粘るともちゃんが食らいつく。




延びのあるクリアーをするじゅんちゃん…。
さすが部長…。
一瞬ヘソちらになりながらも高い打点で打ち出す。




いい音が響き渡る。
シューズの摩れる音に羽根がぱしゅーと飛んでいる。




部長が打った一撃は…。
一瞬ネットすれすれの羽根が引っ掛かり落下する。





ギリギリ美憂がそれを上げたがさっちゃんは逃さない。
正に虎だ…。





そして、粘る龍の如くともちゃんが飛んで伸びた。





一瞬遅れた虎が龍の一撃に反応できず羽根がガットに当たる。





「ゲームセット!」





あんなふうに動けたらいいな…。