「ただいま。」そう言って、リビングに向かう俺の心臓は自分でも驚くくらいドキドキしてる。
だって、リビングに電気点いてるし…。
「美亜…?」
ソファーから落っこちそうな美亜をしっかりソファーに寝かせる。小さく丸まって寝てて、寒そうだったから毛布もかけてあげた。
美亜は可愛い。
目は丸くて大きいし、真っ黒な髪の毛は艶があってさらさら。身長なんて俺の肩にも届かないくらい小さいけど、そこがまた可愛い。
「電気もテレビも点けっぱだし。」
自意識過剰って思われそうだけど…。
待っててくれたの?毎日泣かせてばかりのこんな俺を、待っててくれた?何か急に美亜が愛しくなって、ソファーの下に寝た。

