ネコ専務は徒歩で「ねことぴあ」に来る
ことになった。
ネコ専務がケータイで検索すると、
猫カフェまでの地図が出たので、それに
従って歩けば店まで来られる。

「ネコガール、よかったね、あたしも
 楽しみ」

「20分くらいかしら?もう1杯コーヒー
 を注文して待ってましょうよ」

えっ?2杯も飲むの?と思われるかも知れ
ないが、ネコガールは趣味的にコーヒーが
好きなのだ。さっきはモカだったから、
今度はウィンナーコーヒーにした。



ネコガールと都は、たまを眺めつつ、コー
ヒーと水を飲んでいたが、ネコ専務の到着
が遅い。もう30分は経ったはずだ。
途中で何かあったのだろうか?

ネコガールは叔父に電話してみた。ネコ
専務はその電話に何事もなく出たのだが、
遅刻の言い訳を聞いて、ネコガールは少し
あきれた。
遅れた理由は、途中で火事があったのを
見ていたというのである。

でもまあ、これが叔父さんよね、と思い
直し、ネコガールは、早く来てね、と
電話を切った。
距離としてはあと5分くらいの所らしい。
ネコガールと都は念のため、店の外に立っ
て出迎えることにした。