小さな恋【完結】


「どうしたんだよ、急に」


ハニかみながらあたしの前にやってきた大知。


あたしは隣にいる繭ちゃんの背中をポンッと押した。


大知……ごめん。ごめんね……


大知は、あたしから繭ちゃんに視線を移す。


「……何?どういうこと?」


大知の視線があたしに戻ってきた時、その瞳がユラユラと不安げに揺れていた。