「4人?」 「そう、いつもの4人」 「うん、いいよ」 一哉先輩と遊べることになり本当なら嬉しくて仕方がないはずなのに。 何でこんなにも気持ちが沈んでいるんだろう。 どうして大知の顔ばかりが頭に浮かぶんだろう。 分からない。 分かりたくない。 分かってしまうのが怖い。 「じゃ、また後でね!!」 チャイムと同時に教室に入ってきた先生。 りっちゃんはニコッと笑い、自分の席に戻っていった。