小さな恋【完結】


「付き合ってもらって悪かったな。なんかおごるから」


「別にいいよ。大したことしてないもん」


デパートを出ると、大知は包装された唯ちゃんのプレゼントをカバンの中に押し込んだ。


結局悩んだ挙句、大知は唯ちゃんが最近ハマっているというキャラクターのレターセットやペンなどの文房具をいくつか買った。


ちゃんとお兄ちゃんしてるんだね……。


あたしは妹の為に真剣にプレゼントを選ぶ大知を見て、心の中でポツリと呟いた。