小さな恋【完結】


唯(ゆい)ちゃんは、大知の妹。


大知の家に遊びに行った時、何回か顔を合わせたことがある。


色白で華奢な女の子というのが唯ちゃんの第一印象。


礼儀正しくて、笑顔のとても可愛い子。


「ねぇ、唯ちゃんって今小学生だよね?」


「そう。2年」


あの当時、幼稚園生だった唯ちゃんが今は小学生かぁ。


ランドセルを背負っている唯ちゃんを想像すると、心がほっこりと温まる。


「2年生かぁ。そういうことなら、あたしも選ぶの手伝うよ?」


「おぉ~、悪いな。マジ助かる」


大知があたしを誘った理由がようやく分かった。


あたしはじっくりと品定めをしながら、唯ちゃんのプレゼントを選んだ。