「体育館の中でキョロキョロしてる女がいるなって思ってたら、真依子なんだもん!!」 「え~……あたし、目だけ動かしてたよ?頭は動かしてないもん」 「動いてた!!」 「あー……そうなのかも。あはは、ごめんごめん」 りっちゃんには口で勝てたためしがないから、ここは潔く認めておこう。 「これからは気を付けなよ~?」 「はぁい」 「分かればよろしい!!」 りっちゃんは手を腰に当てながら、満足そうな表情で頷いた。