小さな恋【完結】

「忙しいって言ってたのは、そのせいなんだ。こっちに戻ってきたら一人暮らしする予定だから、その資金を貯めてんの。一年頑張ったけど、まだまだ足りなくてさ」


「大知……」


「親父は少しくらいなら援助するって言ってくれてるけど、全部俺が勝手に決めたことだし、自分で何とかしないとだから」


大知は照れ臭そうにポリポリと頭をかく。



「本当は、夏休みだって会いにいこうと思えば会えたんだ。だけど、今は少しでも多く金を貯めたくて……。あと一年ちょっと我慢すれば、ずっと一緒にいられるから」


大知はあたしとの今後をちゃんと考えていたんだね。


目先のことに捕らわれて、勝手に怒って。


あたしはやっぱり……大知に甘えてばっかりだ。