小さな恋【完結】

『……ふざけんな。何でそうなるんだよ。もういいから』


大知の押し殺すような声の後、プープーッという機械音が耳に届く。



あたしは携帯を握りしめたままダラリと腕を下ろして空を見上げた。


さっきまで真っ青に晴れ渡っていた空を灰色の雲が覆い始める。



今日は夕立かな……?


あたしの心の中を表す様に、それからすぐ激しい雨が降り始めた。