小さな恋【完結】


「……今年のクリスマスに会う約束してる」


そう答えると、彼は露骨に顔を歪めた。


「ハァ~?マジで?あと4カ月近くあるじゃん!!」


「……ん。そうだけど、約束してるから」


「健気だね~?てかさ、相手って学生?」


「うん……、同い年」


「ふぅ~ん」


彼は何か言いたそうにそう呟くと、ポケットの中から取り出した煙草に火をつけた。


白い煙がフワフワと空に向かって舞い上がる。



「その彼氏、本当に真依子ちゃんのこと好きなの?俺、そう思えないんだけど」


……ドクン――。


彼の一言にいいようもない不安が全身に込み上げて、胸が苦しくなった。