「ま、ま、待って!!これっ……!!」 「ありえねぇよ……――」 箱から取り出したネックレスを顔の前でかざすと、あたしと大知は顔を見合わせてブッと吹き出した。 「何で合わせてねぇのに、お揃いなんだよ……!」 「ホントだよ!!箱だけじゃなくて、中身も一緒だなんて……!!」 あたしが大知にあげたクロスのネックレスより、もう少しだけ小ぶりのネックレス。 ペアだったなんて全然知らなかった。