小さな恋【完結】

「真依子と別れてから、この公園の前通るのすげぇしんどかったから」


「……あの時は、本当にごめんね」


「謝るなって。今はこうして真依子が俺の隣にいるんだし」


「だけど……」


「すげぇ遠回りしたけど、それでよかったんだよ。その分、真依子が俺にとってどんだけ大切かよく分かったし」


大知はそう言うと、そっとあたしの体を抱きしめた。