小さな恋【完結】

「……わぁ!!これ、ずっと前から欲しかったの!!やった!!お姉ちゃんありがとう!!」


ピョンピョンと飛び跳ねて喜ぶ唯ちゃんに思わず口元が緩む。


ずっと前、おもちゃ屋の折り込みチラシを見て、『これ欲しいなぁ……』と唯ちゃんは零していた。


ビーズでアクセサリーを作れるおもちゃ。


だけど、おもちゃとは呼べないような機能がたくさんついている。


機械といっていいようなそれを、唯ちゃんはギュッと大切そうに抱きしめる。


喜んでもらえたことが嬉しくて、あたしまで顔が緩む。