「そんなことないよ。赤ちゃんは、オムライスなんて食べないもん」
アハハっと笑いながら冗談っぽくそう言ったあたしに唯ちゃんの強張っていた顔が少しだけほぐれる。
「さっきの子たちが言ってたこと気にしてるの?それなら気にすることないよ。あの子たちも悪気があったわけじゃ……――」
「お兄ちゃんが誕生日にくれたキャラクターのノートも消しゴムも鉛筆も、おかしいってみんな笑うの」
「え?どうして?」
「唯が幼稚園の時から好きなキャラクターは小学生が持ってるとおかしいんだって。みんな唯のこと赤ちゃんみたいだって言うの」
「そんな……。だけど、小学生がそのキャラクターグッズを持ってちゃいけないなんてきまりないんだよ?」
その台詞が、胸に引っ掛かる。
どこかで聞いたことのある台詞……。
「あっ……」
今さっき自分の発した台詞。
小学生の時、あたしはお母さんに同じことを言われた。
アハハっと笑いながら冗談っぽくそう言ったあたしに唯ちゃんの強張っていた顔が少しだけほぐれる。
「さっきの子たちが言ってたこと気にしてるの?それなら気にすることないよ。あの子たちも悪気があったわけじゃ……――」
「お兄ちゃんが誕生日にくれたキャラクターのノートも消しゴムも鉛筆も、おかしいってみんな笑うの」
「え?どうして?」
「唯が幼稚園の時から好きなキャラクターは小学生が持ってるとおかしいんだって。みんな唯のこと赤ちゃんみたいだって言うの」
「そんな……。だけど、小学生がそのキャラクターグッズを持ってちゃいけないなんてきまりないんだよ?」
その台詞が、胸に引っ掛かる。
どこかで聞いたことのある台詞……。
「あっ……」
今さっき自分の発した台詞。
小学生の時、あたしはお母さんに同じことを言われた。



