小さな恋【完結】

「前にさ、4人でコンビニ行ったの覚えてる?」


「うん。ケンちゃんがどこかに遊びに行こうって話してた日のことだよね?」


「あぁ。あの日、あいつからメールが来たんだ。ずっと何の連絡もしてこなかったのに【元気だった?】なんて送ってきてさ」


そっか。だからあの日、一哉はずっと携帯をいじっていたんだね。


「その時のアドレス、中学の時と変わってなくてさ。そんなことがすごい嬉しくて……」


「そっか……ちゃんと返事返した?」


あたしがそう聞くと、一哉は首を横に振った。