小さな恋【完結】


「真依子と一哉先輩、いつ仲良くなったの?」


時間ピッタリに到着したりっちゃんは開口一番そう言った。


「ホントだな。お前ら傍から見たらカップルそのものじゃん」


隣にいるケンちゃんも不思議そうにあたし達を見つめる。



「……そんなことないって!!あたしと一哉先輩、時間より早く着いちゃったから一緒にいたの!!」


「先輩と二人っきりになれてよかったじゃん!」


りっちゃんは口元を緩ませて肘であたしのわき腹体をつつく。


「う……うん。そうだねっ」


耳元でそう囁かれると、何だか照れ臭くて全身がむずがゆくなる。



「なんか腹減らねぇ?飯行こうぜ、飯!!」


ケンちゃんの一声であたし達は近くのファミレスに向かった。