「あぁ。お前の親御さんから電話あって
 事情は聞いた。」

「……」

「そのことでな…。」

その時、職員室に着いた。


「椅子、持ってくるわ。」

と、奥の部屋に消えた上様。


「ここ座れ。」

「はい。」

素直に座った。

「で、さっきの続きだが…。

 今、何処で住んでんだ?」

「今ですか?」

「あぁ。そうだ。」

「知り合いの人が部屋を貸して
 くれました。」

「そうか…。」

そう言うと、うぅ~んとうねった上様。