black rose



じゃ入るよと、こっちを向いて
言った諒君。
ドキドキな胸を押さえて部屋へ
入った。

「ただいま~」

諒君がそう叫んだ。

「おう。おかえり~」

すると、中からも元気な男の人
の声がした。


「えっと、救急箱ある?」

「うん、用意してる。」

諒君はさんきゅと受け取ってた。


「あっ!
 この子が怪我した子?」

「あっと、えっと…。

 ご迷惑を…。」

「いいよ。気にしないで。

 手当位よくあるから。」