「何で待ってるのよ!行かないって言ったじゃない!」


説明しようがない理解不能な気持ちに
あたしはまた可愛くない事を言ってしまった




「でもこうして来てくれたじゃん。」


「………」



相変わらず優しい言葉であたしを包み込んで




どうして?


どうしてあなたはあたしが好きなの?





こんなに冷たく突き放してるのに……



何も言えなくて黙るあたしに

「飲む?」

そう言って開けたばかりのミルクティーを差し出した





「…ありがと。」

ぶっきらぼうに受け取って
冷たいミルクティーを一口含むあたし



甘い甘いミルクティーが口いっぱいに広がっていく



それはまるで


飴玉男みたいに優しい味だった