―――――――― ―――――――― とりあえず歩こうと駅から離れていく 私の手には 隣を歩くカイの大きな手が握られている たったそれだけのことが何だか嬉しくて ギュッと握ると 返す様に強く握り返してくれたことに 胸がキュンとした 「あ」 暫く歩くとショーウィンドウ越しに見えるネックレスに目がいった キラキラ輝くハートの小さな飾りと うっすらとピンク色をしたリングがついている