ミルクティー

「もしかして緊張している?」

さっきから様子がおかしかったせいか海斗が聞いてきた。

「はい、ちょっと」

「大丈夫だよ。
今日はまだ春休み中だからほとんどの人はいないから」


ほっ、
なぜか今の言葉を聞いて安心している私がいる。


どんどん桃咲大へ向かっていく。






数分後

「よし着いた」

着いた?
ここは駐車場みたいな感じがする。

「あ、あのここは?」

「桃咲大の生徒用駐車場。
これから少し歩くよ」

「はい」

海斗は左手を出してきた。
何、これ?

「雛那ちゃん迷子になりそうだから」

あ~
迷子ね。

「私そんなに危ない子じゃありません」

「まぁまぁ」

そう言って海斗は私の右手を握ってくれた。
温かい。


ポチャン
また1滴、入っていった。