「落ち着いた?」


「うん…」


「じゃあご飯、食べにしよっか?」


「うん!!」



私は海斗に手をひかれ、リビングへ…

そこには誰もいなく、私と海斗だけ。


「みんな店の方へ行っちゃったか、まあいいいや。

ほら座って食べよ」


「おいしそー」


私の目の前にはオムライスとスープが並べられていた。


「このオムライスは?」


「母さんが作ったやつ。
俺はスープしかやってないよ」


「「いただきまーす」」



口の中に広がるふわふわのオムライス。


「おいしー。
海斗のお母さん、お料理上手なんだね」


「それ程じゃないよ」


「えーこんなにおいしいのに…」


オムライスがとってもおいしかった。


「スープは?」


あっ…

さっきから『オムライス』ばっかりほめていて海斗の作ってくれた『スープ』の事…忘れていた。


「す、スープもおいしいよ…」


「オムライスの方がおいしいんでしょ?」


「そ、そんな事ないよ!!
スープもおいしいよ」


「スープの事忘れていたくせに…」





どうしよう。

海斗が拗ねちゃったよ。

けど本当にスープもおいしいのに…