電話を切ると、春はあたしの顔を覗き込み、話しかけた。 『中込に…何かあった?』 本当なら、言いたくない。 春は、怪我もまだ治りかけだから。 でも、 『今は、お嬢じゃないから…話すね。中込が連れていかれたみたい。あたしも春が治ったら、話そうと思ってた話があった…まだ少し早いけど、中込が連れてかれたなら、今から話すしかない。とりあえず、あたしの家に向かうけど、新島にも用がある。どこか近くに呼べないかなぁ?』