「じゃじゃ馬！」


「意味がわからないっ！」



キースは服の上から噛まれた箇所を押さえた。



服の上からだが、かなり強く噛まれて意外と痛みを感じている。



「お前にはしつけと勉強が必要だな」



「嫌だね！まっぴらごめんだ！」



クリスは叫んだ。



「キース様」



クリスが叫んだ所へリリアが姿を見せた。



「まだクリス様は具合が悪いのです　どうかお引取りを」



キースはリリアに言われて無言で出て行った。



「大丈夫ですか？」



クリスが黙ってふらふらと倒れこむように横になるのを見てリリアは心配げに見守る。



「バカ力」



横になるとぼそっと呟く。



「キース様はクリス様にお言葉遣いを直して欲しいとお思いになっているのですわ」


「……」