イレーヌに呼ばれたガラムはちょうどクリスのところへ行こうとしていた。


「ガラム様」


「イレーヌ殿」


シルバーブルーの騎士の服を着て長い赤毛を頭の上で結わいたイレーヌはいつ見てもきびきびとした雰囲気を持っている。


「あの娘が目を覚ましました」


「意外と早かったですね」


ガラムがふんわり微笑む。


「診ていただけますか?」


「もちろんですよ 私の患者ですから」


2人はクリスの部屋に向かった。