「キース、治ったら紹介してね?」


ロイは懲りずにそう言うとキースの言葉を待たずに神殿へと向かった。



キースもずっとここにいるわけにはいかなかった。



昨晩の薬師に娘を頼むと自室へ戻った。



着替えるとロイのいる神殿へと急ぐ。



§ § § § § § 



「あれ?キース来たの?」



神殿から出てきたロイは扉の外に立っているキースを見て驚いた。



「俺は王子の護衛役ですからね」



「城にいれば安全だよ?それより恋人の事は放っておいて良いの?」


「ですから恋人ではないと言ったでしょう?」



キースは深いため息を吐く。



「ふふふっ」



意味ありげに笑ったロイだった。



2人は一緒に朝食の間へ向かった。