「あらっ!?エドワルド様よっ!」


扉の方を見ていたアリサがイスから腰を浮かせた。


「えっ!?」


イザベラも扉の方を振り返った。


深緑の最高級の絹糸で織った外套を身にまとったエドワルドが入り口に立っていた。


部屋の中に視線をさまよわせている。


誰かを探しているのだろうか。


「エドワルド様っ!」


アリサは満面の笑みを浮かべて迎えに行った。


イザベラも後に続く。


「二日続けていらっしゃるなんて珍しいですわね」


「人を探している」


キースは昨日のストロベリーピンク色の髪を娘を探していた。