城へ戻ったキースはブラブラと自室へ向かう。


「キース」


部屋に入ろうとした時、妹のイレーヌに呼び止められた。


「なんだ、まだ寝ていなかったのか」


朝の鍛錬の時間が2時間もすれば始まってしまう時間だ。


「キース、遊びすぎなんじゃない?」


腕を組み見つめるイレーヌの顔は渋い。


「それは俺の勝手だろう?」


いくら遅く帰ってきても仕事はきちんとこなしている。


イレーヌにどうのこうの言われる筋合いはない。


俺たちはもう大人だ。


「キース!いい加減に落ち着いたらどうなの?好きな人はいないの?」


「そんな話をこんな時間にこんな場所で話すことじゃないだろう?」


「でもっ!」


「少し寝たいんだ おやすみ」


キースは扉を開けて中へ入った。