クリスティアナ

§ § § § §



無事に2人は皆に祝福されて結婚した。



婚礼の儀が終わると、キースはクリスに着替えるように言う。



「どこへ行くんだ?」



「お前の小屋」



「数日あそこでゆっくりしよう」



「あ、あそこは汚いし、何もないぞ?」



あの小屋へ行きたがるキースが分からない。



「それでもいい 多少は我慢できる」



「でも……」



「爺さんに報告しに行くんだよ」



「あ……」



爺さんに会いに……。



「うん ありがとう キース」



キースの優しさに触れていくたびに大好きになっていく。



支度を終えた2人は出かけることを伝えると、沙羅は驚いた。



「クリスちゃん、体調が悪いと思うの 出かけたら良くないわ」



沙羅が引き留める。



「大丈夫ですよ たぶん緊張で体調が悪くなっただけで――」



「じゃあ、ガラム様に見ていただきましょう」



沙羅はそばに居たガラムに頷く。